納車御礼 ジムニー JA11 フルノーマルのレストア車

オーダー製作のJA11ジムニー。

やっと、やっと完成しました。

オーダーから納車まで2年が経過してしまいました。

オーナー様、大変お待たせいたしました。

外観はボディーカラー以外はフルオリジナル。

しかし、何とも言えない強烈なオーラを発しています。

カスタムよりもレストア、再生に重点を置いた作業メニュー。

作業工程をダイジェスト版でお送りします。

ベース車は平成7年のJA11最終5型。

走行距離はなんと32万キロですが、ボディーがしっかりしていたのが決め手です。

まずはエンジン、ミッションを降ろし、Fフェンダー一式を外します。

そこからフレームとボディーを切り離し、ボディーマウントを全数新品に交換します。

新品ボディーマウント。

28年が経過した元のマウントは、もはやゴムの弾力は無くカチカチ。

ノーマルの新品リーフスプリングはメーカー廃番で入手できませんでしたが、ブッシュ類は全交換。

ボディーのレストアに入ります。

サビが少ない個体ですが、JA11特有の弱点箇所が腐食してましたので、切り貼り溶接。

シートメタルからハンマリングでプレス形状を再現、溶接。

バックドアの下縁も腐食があったので補修。

アンテナ穴周辺も駄目でした。

ボディー全体をサンディングして旧塗膜を一皮剥きます。

フロントフェンダーを外して塗る目的は、フェンダー内側の雨水の経路(ドアヒンジ下側の付け根付近)をサビ処理するため。

新車の製造工程でもフェンダーを装着してから外板を塗装しているので、内側は塗膜が薄く、錆びてしまっている事がほとんどです。

サフェイサー

ベースコート~クリアー

ボディーカラーはローバーミニの純正色 ユーコングレー。

外した部品を組み付けていきます。

ここでエンジンも載せます。

自社でフルオーバーホールしたエンジン。

ミッションはリビルト品を載せます。

フェンダー、フードを装着してようやく車らしくなってきました。

ドアを塗装して、

ボディーに装着してヒンジを塗ります。

ヒンジはステンレス製に、ボルトは強度の関係で純正を使います。

Fバンパーはオーナー様のご要望で1型純正に。

1型純正バンパーは廃番で新品は入手不可。

弊社で秘蔵していた中古品(最後の1本)を使います。

サビがそこそこで、完全に除去しようとするとかなり深く削れてしまいました。

パテで整形します。

場所を移して、下回りの防錆塗装。

ノックスドール、ENDOX使用のSCMスペシャル仕様。

室内の仕上げ。

カーペットを除去して丸洗い、結露により錆びやすいRフェンダー部分は浸透性防錆材とサビ置換塗料を塗布。

そして、ようやく完成!

フェイス周りはグリル、バンパーを1型仕様に。

ヘッドライトはあえてレンズカットありの新品に。

ウインカー、サイドマーカーも純正新品。

Fウインドウは外して塗装、ガラスとモールは新品に。

ワイパーアーム、ブレードも新品に。

値上がりしてかなり高価になってしまったミラーも社外ではなく純正新品で。

ゴムモール、ウェザーストリップは手に入る物はすべて純正新品に。

ドアアウターハンドル、ドアラッチも新品交換。

マフラーは純正タイプの社外新品、テールレンズは純正新品。

ウィールはオーナー様自らブラスト処理。

タイヤは現行新車から外した純正サイズ。

エンジンフルオーバーホール

リビルトターボ

水回り、バキュームホース新品

リビルトラジエター

リビルトオルタネーター

点火系、ベルトなど消耗部品一式新品

トランスミッション リビルト

Fハブ オーバーホール

ブレーキ前後オーバーホール

エアコン 配管以外一式新品交換(エバポASSY、リキッドタンク、コンデンサー、コンプレッサー)

ボディーマウント一式交換

リーフブッシュ一式交換

ショック KYB新品

ステアリングはナルディー

ドアハンドル、ウインドウレギュレーターハンドル、コラムカバー、グローブボックスふたなど新品。

シートはオーナー様が専門業者に持ち込みレザー張り替え。

シートカバーとは質感が違いますね。

ドア、クォーター内張りは純正新品。今でも唯一手に入る低グレード用。

天井はウッド仕様に。

JA11の新車当時にこんなボディーカラーが存在したら?という仮想現実。

私自身、JA11の新車を乗ったことはありませんが、この車を試乗して、きっとこんな感じだったんだろうなと思いを馳せます。

エンジン、ミッションなど一新しているのは当然のこと、ボディーマウントまで交換した効果もあるのでしょう。

JA11特有の設計の古さは否めませんが、動きの全てが滑らか。

リニューアルしたエアコンはよく冷えます。

今回のオーダーを完成させて、(JA11もついにここまできたか。)というのが率直な感想です。

JA系ジムニーって中途半端な年代でして、旧車と呼ぶにはまだ新しいけど、もう既に約30年が経過しているのですから当然現存する個体は老朽化している。

当時と同じように安心して乗ろうとすれば、当然莫大な費用が掛かる。

しかし、まだまだ安く売られている中古車も多いので、そこまでお金を掛けるという行為がなかなか理解されない。

「カスタムベースとしてのジムニー」はだいぶ認知されつつあり、同時に中身をリフレッシュするというオーダーも多数頂いてきましたが、フルノーマルの外観にここまで新品部品を投入してお金を掛けるということは初。

カスタムベースとしてではなく、純粋にJA11ジムニーのそのままの姿に価値を感じてらっしゃるという事でしょう。

中途半端なネオクラシックから、価値のある旧車、クラシックカーと認められるようになれば、カスタム車よりもフルオリジナルがもてはやされる傾向にあります。

カスタムするのとはまた違った大変さがありましたが、完成して感無量です。

オーナー様、大変お待たせいたしました。

納車前に写真を撮らせて頂きましたので、ご覧ください。

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