JA11、JA12で使えるF6A SOHC ターボエンジン。
一時期開けたエンジンがことごとく駄目でオーバーホールベースとして使えず、困って中古エンジンを買い漁ったのですが、
最近はうまく回ってましてベースエンジンが過剰在庫気味。
そのまま放置しても錆びてしまったりして使えなくなってしまうので、ここで一気にばらしてリビルト製作することにしました。
ボルトが折れたり、固着して抜けないことは多々あります。
そういう時は炙るのです。
今回は7機ばらしました。
外したピストンを計測します。
書かれている数値は小数点以下のミリ数値。
エンジンオーバーホールといってもお客様の目に触れない地味な仕事の連続でして、測定だけでも相当な時間を要します。
当然ですが測るのはピストン径だけでなくシリンダーボア径(縦横、上の方と下の方で数か所測定)、クランクジャーナル径、クリアランス、コンロッド内径、クランク、カムなどの曲がり測定、ブロック、ヘッド合わせ面の歪み測定、などなど多岐にわたります。
そのうえで加工数値を決定、内燃機屋さんにオーダーします。
加工からあがってきたら再度測定、確認してから組付けます。
掛かる時間を考えると完全に赤字な気もします。
1機ずつ加工数値、内容、交換部品は記録してあります。
弊社販売のJA11やJA22ジムニーは全車このような工程で組んだエンジンを搭載してます。
販売後のエンジン本体トラブルはほとんどありません。
今回の製作分は1月に加工をあげてもらって、そこから組付けを進めていければと考えてます。
(加工屋さん、よろしく頼みます!)
エンジンOHで入庫される場合、今までは基本的に現車のエンジンをオーバーホールすることが多かったですが、先にOH済みエンジンを作っておければ入れ替えで工期短縮ができるようになります。
また、今後は今まで避けてきたエンジン単体での販売もトライしてみようと思っています。
せっかく組んだエンジンも車に搭載して間違った手法で始動したり、補機が悪かったりすると一瞬で壊れます。
先方の業者さんで載せて壊れて、それをこちらのせいにされたら大変なので止めてましたが、信頼のおける業者さんで条件つきであればよいかなと。
現在JA11やJA12など旧型ジムニーに調子が悪いまま我慢して乗られている方。
これを機にリフレッシュはいかがですか?
走りが激変しますよ!
JA22のK6Aエンジンは相変わらず品薄ですが、対応は可能なのでお困りの方はご相談ください。
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