公にするのは止めておこうかなとも思っていたのですが、
初めてご来店される方はビックリされるでしょうし、近隣から変な疑いを持たれても困るので、事の馴れ初めをここに記しておきたいと思います。
当店では現在、4羽の鳥さん達が共に生活しています。
順にご紹介します。
合鴨(アイガモ)のキャモタン。♂。
合鴨とは、アヒルとカモの交配種。
マガモを品種改良し家畜化したアヒルと、その原種マガモとの交配種なのですが、
結果人間の都合により交配された種である事に変わりはありません。
マガモは本来飛べますが、家畜用で体が大きくなったアヒルの血が入るので体格の割りに羽が小さく、飛べません。
ホームセンターのペットコーナーで、大きくなりかけでたったの¥1000で売られていたのを息子が発見、
「売れ残ったら食べられちゃう~」
と、お小遣いで勝手に買ってきたのでした。
ここへ来てからは私に気持ち悪いくらいに懐いてしまい、かわいくて仕方がありません。
どこへ行くにも私の後ろを必死についてきて、川や湖で一緒に泳いだりもします。
私以外の人間には少し攻撃的だったりします。
ジャンピングアタック!
性格は猫というよりも犬寄りですね。
当社での肩書きは広報部長です。
海鵜(ウミウ)のウータン。性別不詳。
HIP HOPグループのウータンクランみたいで格好いいでしょ?
そういえばNHK教育の子供向け番組で、ウータンというキャラクターもいましたね。
路上で羽が折れた状態で苦しんでいたのを発見。
何も考えずに拾い、動物病院で保護してもらいました。
ポッキリ折れていた骨は無事繋がりましたが、思うように羽を動かせず飛べないとのことで、
こちらで預かり面倒を見ることになりました。
骨折の理由は交通事故かと思っていましたが、先生曰く、電線に羽をぶつけてしまったのでは、とのこと。
確かに現場上空には電線がありました。
いずれにせよ、人間のせいでこうなってしまった事に変わりはありません。
動物病院からこちらへ連れてきた当初は、
「こいつを下手に助けたのは間違いだったのでは?」
という考えが頭をよぎりました。
羽が思うように曲げられないのでバランスがとれず、まともに歩けずすぐに転んでしまう。
片方の羽は引きずりっぱなしなので、先端の羽は抜け、出血している状態。
(こんな不自由な状態で生きるのなら、いっそそのまま路上で死んでしまったほうが良かったのでは。)
でも。
上空の飛ぶ鳥を見上げ、必死に羽を動かし飛ぼうとする姿を見ると、
やっぱりこれでよかったのかなと。
新しい羽は生えつつありますし、歩くのもだいぶ上手になってきました。
この先飛べるかどうかは本人(本鳥?)の頑張り次第。
人間だって、骨折したらリハビリは必要ですからね。
空を見上げて、何を想う。飛びたいよね。
最初は警戒され、本気で噛まれて出血したりもしましたが、最近ではだいぶ慣れて甘噛みです。
餌やりは、息子の役割。
毎朝早起きし学校へ行く前に立ち寄り、餌をあげています。
豆鯵が大好物なのですが、いつでもスーパーにある訳ではないので、入手に苦労します。
試しに鰯をあげたこともありますが、見事に吐き出しました。
アジの刺身(切り身)は、美味しそうに食べました。
ただし豆鯵よりコストがかかるので非常時用です。
ワカサギは大丈夫みたいです。
丸呑みなので味もなにもないような気はしますが、贅沢なやつです。
魚ばっかり食べているので少々魚臭いですが、悪しからず。
最後に、カルガモが2羽。
親が交通事故で死んでしまい、そこでうろたえていたところを保護された孤児だそうです。
大きくなるまでこちらで預かり、面倒をみさせてもらうことになりました。
キャモタンが親代わりになってくれればと思ったのですが、、、
対面させると、この子達は親だと思ってついて行くのですが、
当のキャモタンは必死に逃げてしまい、駄目でした。
水浴びの練習もさせるのですが、正しい毛繕いの方法を知らないのか羽毛が水をはじきません。
(カモは分泌液を羽毛に塗ることにより水をはじき、浮くのです。)
飛ぶのはどうにかなりそうですが、野生で生きていく術をいかに教えていくかが課題です。
この3羽は病院でお隣同士だっだので、仲間意識でもあるのかな。
放しておくと寄り添っていたりします。
普段はキャモタンもウータンも囲いの中におりますのでご安心下さい。
定休日や早朝は、外に出してあげています。
と、こんな感じで、ここにいる鳥達は人間のせいで大変な目にあっているかわいそうな子達です。
温かい目で見守っていただければと思います。
話は逸れますが、人間とは勝手な生き物です。
犬猫を商売目的で繁殖させておいて、殺処分。
人間が野生動物の住む場所や食べ物を奪っているのに、やれ害獣だ、害鳥、害虫だといって駆除する。
人間が食べる為に必要量を殺生するのを否定はしませんし、ビーガンになるつもりもありません。
しかし、こういった処分や駆除といった無駄な殺生は、なくしていきたいですね。
そもそも動物に対して処分とか駆除なんていう言葉を使うのは、酷すぎですよね。
接してみればわかりますけど、動物だって鳥だって、感情があるのは人間と同じなのですから。
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