サムライ(北米向け左ハンドル)が嫁いでいきました。
エンジン不動で買い取り入庫したこの車輌、すさまじいリフトアップがされてますが、個人的にはノーマル車高に戻してオリジナル仕様の綺麗なサムライを作ってみたいなと思っていました。
しかし、この状態で乗りたい!という猛者が現れました。
しかも北海道から!
綺麗に仕上げて、ではなく、最低限の整備で、外観などは現状で、とりあえずナンバーがついて走れる状態で、というオーダー。
燃料ポンプ死亡でエンジンが掛からないことは分かっていたので、サビサビのタンクは別の中古良品と交換してポンプは新調して無事エンジン始動。
交換部品
燃料ポンプ
燃料フィルター
デスビキャップ、ローター
プラグコード
プラグ
O2センサー
ブレーキパッド
今回の部品は全てアメリカから輸入しました。
流石自動車大国アメリカ、約30年前の車ですが、リプロパーツが豊富で部品に困ることはほぼありません。
日本ではメーカー純正部品が廃番になると絶望的ですが、アメリカでは社外リプロが豊富なのが大きく違う点です。
DENSO、NGK、NTK、など日本でお馴染みのメーカー、生産国は日本でした。
はるばる海を渡って帰ってきた帰国子女です。
このサムライ、買い取り入庫時には32インチ外径のタイヤを履いてましたが、同時にスーパースワンパーの44インチも引き取りました。
そう、この異様に高い車高はこのタイヤを履かせるためのものだったのです。
すごい迫力!
ハイリフト系のジムニーは多々ありますが、このサイズのタイヤは見たことがありません。
前オーナーさんの話では、製作は東北のショップさんだそうで。
並んだ車の大きさ感覚がバグります。
視点は大型トラック以上、リフトアップされたランクルを見下ろします。
整備風景はまるでモンスタートラック!
ブレーキは前後オーバーホールしました。
抹消の車検証を見ますと、寸法はスワンパーを履いた状態と一致してます。
と、いうことは、このまま検査通せるかも?
ということで、突入してみました。
レーンに入ると、検査員さんが群がってくる。
「これは何?」状態。
結果、このタイヤでは検査NGでした。
寸法的にはピッタリですが、前後軸重が大幅にオーバーしてしまうのです。
恐らくですが、
当時この寸法で登録する際、タイヤは別のもう少し小さい物で、ルーフに何かをつけて高さを合わせ、幅はオーバーフェンダーで合わせたのではないかと。
それにしても、ヘッドライトやテールはどうしたのか?とか色々と疑問は残りますが、今よりも諸々緩かった時代なのかもしれませんね。
結局、この姿で検査通して北海道へ旅立ちました。
スワンパーを履いて走行すると速度によって常にジャダーのようにハンドルが振れてしまうし、わだちでのハンドルのとられ方も半端なくて、とても安心して乗れる状態ではなかったので、これでよかったのだと思います。
個人的には、このくらいのタイヤサイズでボディーリフトを抜いたくらいが見た目のバランスも良いのでは?と思います。
ここからユーザーさん自身でこつこつ仕上げていくそうで、楽しみですね。
ありがとうございました!
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