前回のタテグロの話の続きです。
お客様からすると、
「ジムニー屋さんがタテグロのレストアなんかできるの?」
と思われるかもしれません。
そこで、弊社スタッフが夜な夜な作業を進めているタテグロバンを紹介します。
オークションで落札して店に届いたのが2020年11月。

タテグロのバンとなると現存台数も少ないので、ネット検索したら過去の履歴情報が出てきました。
どうやらYOUTUBEでも有名な京都の某旧車屋さんで一度エンジンを開けているようなのですが、その時のオーナーさんの予算の問題か、ヘッドを開けただけで腰下はそのまま。
圧縮はバラバラでパワーもなく、オイル消費もあり。
2022年5月にエンジンを降ろしてOH着手。

プリンスとニッサンが統合後に発売されたA30系グロリア。
前期型はプリンス設計のG7型エンジンが搭載されたが、後期型ではニッサン製のL20エンジンとなる。
G7はいわば最後のプリンス製エンジン。
部品供給などの問題でL型に換装されるパターンも多いが、根強いファンも多い。

シリンダーヘッドは鋳鉄製。重い。

エンジンルーム内をこの機会にレストアします。
ベアメタル状態まで削ります。

入り組んだ形状なので大変です。しかしここで妥協はできません。




インナーフェンダーはオリジナルと同じくチッピング系塗料で塗装。

その後サフェイサー。


そして本塗り。



内燃機加工からあがってきたエンジン。
加工に出す前にガンメタで塗装してます。


計測の結果、ノーマルピストンは使えなくはない摩耗度合でしたが、新品ピストンリングが入手できないためカメアリの高級ピストンを使うことに。
鍛造削りだし、1台分約20万の高級ピストン。
オーバーサイズになるので、シリンダーはそれに合わせてボーリング。


組みつけ



ミッションもオイル漏れがあったのでオーバーホール。

並行してエンジンルーム内もレストアを進めます。
各パーツはそれぞれクリーンナップして塗装。

配管は一部引き直しです。

仕事後や休日の作業ですのでなかなか進みませんが、仕上がりが楽しみです。