充実した夏休みもあっという間に終わり、仕事再開しました。
CEO兼塗装作業員の私は夏休み明け前の連休最終日に本塗り。
店を開けてからですと塗る時間が取れなそうだったので。
休み前にサフェまで入れてありましたので、
中研ぎして本塗り。
今回はホンダの純正色のダークグリーンです。
素敵な色合い!
吹くのは一瞬ですが、ここまでが長かった。
やはりフェンダー外しての塗装は時間が掛かります。
この車はオーダー製作ではなく車輌持ち込みでのオールペン依頼。
入庫までもかなり待ってもらいましたし、入庫してからも相当な時間が掛かりました。
大変お待たせいたしました。
無事に休み中に塗り終えることができよかったです。
始業して最初の作業は、JA22ジムニーの箱替え。
箱換えというとボディーにダメージを負ってしまい、交換するというパターンがほとんどかと思いますが、実は今回は違います。
そもそもはエンジンブローしてエンジンの修理依頼で入庫された車輌。
最初は別の修理工場さんに入庫されていたのですが、
皆さまご存じの通り、JA22のK6Aはベースエンジンの枯渇によりリビルトエンジンはほぼ入手不可能。
その修理工場さんでは修理は難しいということで、弊社に転院されてきたのです。
弊社もJA22のベースエンジンは持ち合わせがありませんので、現車のエンジンをオーバーホールするしかありません。
まず降ろして開けてみましたが、かなりの重症。
ピストンは大きく変形。(ここまで変形しているのは初めて見た。)
当然、シリンダーライナーもオーバーサイズピストン+ボーリングで対処できるレベルではありません。
ライナー新規作成 打ち換えで直せないことはないのですが、それこそ3桁万円になってしまう事案です。
そんなときにちょうど買い取り入庫していた、同型JA22ジムニーのF5MT。
ボディーはぱっと見綺麗なのですが、よく見ると腐食やへこみの補修が難ありでカスタムベースには適さない状態。
しかしエンジンなどは一通り手が入っていて、走りは絶好調。部品取りにしてしまうには勿体ない。
弊社としてもそのまま売る訳にいかないし、悩ましい存在の車でした。
オーナーさんの意向としては、
愛着がある車なのでできれば修理して乗り続けたい。
ただ、ボディーが同じであれば、フレームから下が別の個体に変わっても構わない。
オートマがマニュアル車に変わるのはむしろ望ましい。
ということで、ボディー入れ替えというよりフレーム入れ替えをすることになったのです。
(日本はフレームに車台番号が打刻されますので、車検証上は別の車に乗り換えることになります。)
まずは1台目。こちらのフレームを生かすことになります。
そしてもう一台も。
2台のジムニーが同時にフレーム分離している光景は、なかなか見られるものではございません。
ここまで丸2日仕事。
ATからMTなのでペダルの変更やフロアーの加工もあり、サスペンションも移植するのでもう少し時間は掛かりそうです。
ところで、ジムニーのフレームで面白いのがこの部分。
トランスファーマウントを支えているメンバーの一部が変な形にくり抜かれていますいます。
軽量化にしては妙な形です。なんで?
その答えは、これ。
マフラーのステー部分と見事に形状が一致。
強度的に問題がない部分から切り抜いて作っているんですね!
見事なコストカット術に感心してしまいました。
お問い合わせ
ジムニー専門店 SCM EXPERIENCE (SCM エクスペリエンス)
〒417-0852
静岡県富士市原田104-8
OPEN 10:00 ~ CLOSE 19:00
毎週月曜日・祝日・第一・第三火曜定休日
TEL: 0545-32-6182
FAX: 非公開
※ 業務多忙につき、留守にする場合がございますので、ご来店の際には事前にご連絡いただけると幸いです。