旧型JAジムニーの作業状況

塗装が終わり、だいぶ組付けが進んでいたJA11 ホロですが、

問題が発生して一部やり直しです。

Aピラー付け根部分。左側はがっつり作り直しましたが、右側は腐食が軽度だったためサビを削って終わりにしました。しかし、その分強度が落ちてしまったようで、窓を取り付けてドアを何度か開け閉めしていたら塗装が割れてきてしまいました。

ちょっと甘くみてました。反省です。

鉄板を貼って補強します。

並行して次のオーダー車輌も着手してます。

JA11のパノラミックルーフ。

こちらは表に出ているほどのサビは無く、サクッと終わるかなと思いきや、、、

フロントフェンダー下側の排水溝から叩くとサビ粉が出てきます。

これは、フェンダーの内側が錆びているのは確定。

フェンダーを外さないと処置できない場所です。

(ちょうど、Fドアヒンジ下側の付け根辺り)

さすがに見て見ぬふりはできませんので、ごっそり外します。

ミラーを外すと、やはりここも腐ってます。

これは、完全に設計上の欠陥だと思います。

JA11でここが錆びていない個体はほとんどありません。

強度の問題もあり、純正と同じく鉄板を重ねて貼るしか方法はないと思います。

しかし純正でも錆びてしまう構造ですから、いかがなものでしょうか。

今のところ、これより良い方法は思いつきません。

リヤフェンダー こちらも定番の腐食箇所。

基本的に表にサビが見えるほどの個体はベースとして仕入れません。

この車も大丈夫かなと思っていましたが、旧塗膜を削っていくと銀色の鉄地に黒い点が。

表側からのサビですと削っていくとサビは無くなるはずですが、

削れば削るほど黒い面積が増える。

つまり、裏側からサビが進行しているのです。

内張りを外して室内側から見ると、見たくない光景が、、、

本気で見なきゃよかったと思いましたよ。

でも見てしまったからにはやらなくてはなりません。

錆びている部分を切り取ると、こんな大穴に。

JA系ジムニーのリヤフェンダーが何故錆びてしまうかですが、

主な原因は結露だと思います。

冬場など結露によってフェンダー室内側壁面に付着した水滴は重力や振動により下に流れ、

フェンダーのふちに溜まります。

リヤフェンダーのふちは、タイヤハウスの鉄板とフェンダーの鉄板を重ねてスポット溶接されています。シーリングも打ってありますが、経年により硬くなり隙間ができて、そこに入った水から腐食が進行、といった流れでしょう。

タイヤによる巻き上げが原因であれば外側から錆びてくるはずですが、

今まで沢山のジムニーを見てきましたがほぼ100%腐食は内側からです。

また、フロントよりもリヤが腐食してしまう理由は、

リヤは密閉された車室内で結露しやすい。

フロントはエンジンルーム内なので結露は少なく、濡れても乾きやすい

ということでしょう。

降雪地方で使われた車はもちろん融雪剤の害もありますが、

寒い=車内と外との温度差が大きい=結露量が多い のです。

SCMは粗悪なベースを使っていると思われるのも困るので言い訳しますけど、

静岡で使われていた車で、表面上はサビが何も見えない車ですら裏側はこんな状態です。

理由はどうあれ、見てしまったものはやるしかありません。

だいぶ形になってきました。

ここまでくると、オールペンというよりレストアです。

 

その次のオーダー製作はJA22です。

エンジンオーバーホールなど機関リフレッシュは一通り終わりました。

持ち込みエンジンオーバーホール依頼も続々と組みあげています。

 

JA11 F6Aツインカム換装

やっとエンジンが車体に載りました。

自然に収まってますが、ボルトオンでは合わない物が多く苦労しました。

残る難関はインタークーラーのパイピング。

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