車輌持ち込みでオーバーホール依頼の1型JA11のシリンダーブロック。
放置車両ではありませんよ、実働車です。
シリンダー内壁のサビは洗浄後に発生したものですが、その他は元々こんな状態。
よくこれで動いていたなと。
この腐食は削ってどうにかなるものではありません。
できればこのエンジンを使いたいという要望でしたが、これを見てしまうと、、、
一時期冷却水が減って真水をつぎ足し乗ってしまったそうで、それが原因でしょうね。
こちらはまた別のエンジン。
JA11 持ち込みでのエンジンオーバーホール。
早速分解洗浄しましたが、こちらも冷却水路の腐食が酷い。
基本的には錆びないアルミですが、ご覧の有様。
これも再利用しようと思える代物ではありません。
水路が詰まりかけて均等に冷却されていなかったのでしょう。
3番ピストンだけが妙に焼けています。
冷却水、LLC、ロングライフクーラントの役割は、
氷点下でも凍らないこと
エンジン内部の防錆
です。
この効果は、走行距離に関わらず時間で劣化します。
2年ごと、車検毎くらいでの交換が望ましいです。
ちなみにこの2件はベースエンジンとして使えませんので、
別の中古エンジンを用意しました。
当然、ベースエンジン代(コアチャージ料)が追加で発生します。
これはリビルトエンジンでも同じことです。
外したコアが使えないとコア代請求されます。
良質個体は減りつつあるあるF6A SOHC、リビルトエンジンもコア不足で値上がりしました。
クーラントとエンジンオイルの交換はこまめにお願い申し上げます。