現行ランドクルーザー 300系の下回り防錆塗装のご依頼がありましたので、その施工内容をレポートしたいと思います。
電話でご依頼を頂き、まず第一に頭を過ったのが、盗難の心配。
「預かっている間に盗難でもされてしまったらどうしよう?」
普段からセキユリティーは万全を期しておりますが、なんせ盗難率ナンバー1を誇るランクル。
いつも以上に緊張が走ります。
ディーラーで納車され、その足で弊社に搬入されたホヤホヤの新車。
まずはリフトアップして各所チェックしていきましょう。

アンダーガードやマフラーを取り外した状態です。
ラダーフレームにFダブルウィッシュボーン、Rリジットアクスルの古典的な車体構造。
質実剛健といったところでしょうか。

Fタイヤハウス内。実際には大きなライナーカバーで覆われていますが、内部はこんな感じです。

Rタイヤハウス。Fと同様、カバーで覆われて普段は見えない部分です。
錆びやすい個所であるパネルとパネルの合わせ目はシール材が塗られていますが、その他の箇所は普通の塗装のみです。

メインフレームはこんな感じ。たいした防錆対策はされてなさそうです。
(この辺りの防錆処理は現行ジムニーの方がよっぽどしっかりされています。)

フレームの溶接ビート部分には既にサビが発生している箇所がありました。
溶接ビート境目に塗装クラックが発生し、そこから錆びはじめているのでしょう。

ナックルの切削面も無塗装で、錆びはじめてます。
サビに弱そうな箇所 重点的に塗るべき箇所は分かりましたので、塗っていきます。
今回もオーナー様と面談の結果、ノックスドールのベトベト感を残さない施工でいきます。
UM1600の柔軟性、浸透力と硬化タイプ塗料のいいとこどりのハイブリッド工法です。
まずはサビに弱そうな箇所に重点的にUM1600を塗っていきます。
ボディーパネル合わせ目



フレーム溶接部


アクスル溶接部

Fアーム溶接接合部

通常であればこの後すぐに次の工程に移りますが、今回はお渡しまでに時間があるのでこのまま丸2日放置します。
リフトの上でタイヤもついてなければ盗まれないだろうという魂胆もありますが、なるべくUM1600を硬化させたかったのです。
そこから、TERSON3000を重ねていきます。







防錆効果も勿論のことなのですが、全体の肌感も統一させ見た目も気にしつつ塗っていきます。
ノックスドールのみですと永遠に固まらない半硬化タイプですのでベトベト感が残り、手で触ると黒くついたり砂ぼこり汚れを吸着して見た目も悪くなってしまいますが、この工法ですとべとつき感は完全に無くなり触感サラサラ。
統一感のある肌感で見た目もGood。アンダーがよく見えるリフトアップ車にもおすすめできます。
TEROSON ENDOX3000の耐久性、防錆性能は弊社積載車で立証済み。
6年経ちますが剥がれなどは一切なし、融雪剤が撒かれた道路も走ってますがサビの発生もありません。
要所はUM1600の柔軟性、浸透性でしっかりサビからガード。
アンダーカバー、マフラーを取り付けた完成状態



タイヤハウスはこれだけ大きなライナーで覆われるので防錆処理する必要もないのかもしれませんが、隙間から入り込んだ塩分や水分がそのまま蓄積されたら、、、という心配症です。

ありがとうございました。























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