車輌持ち込みでのエンジンオーバーホール事例

ジムニー

先日は修理依頼の引き取りで、伊豆 大浜へ行ってきました。

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白煙モウモウになってしまったJA12の修理です。

積載車は借り物です。

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波ありました。

オーナーさんもサーファーで、

普段は家から歩いて海に行き波乗りされているとか。

何ともうらやましい環境です。

波乗り談義に花が咲き、お土産頂いて、お昼までご馳走になってしまい本当にありがとうございます。

 

大浜ローカルとお友達になりました。

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ニャンコ様のマッサージのツボは心得ております。

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もっと撫でろニャ!としつこいです。

あるいは、「メシよこせニャ」かな。

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さて、最近増えてきております。

他所様の仕事のやり直し。

こちらのお客様は、群馬県からの入庫。

個人売買で買われたJA22ジムニーですが、今後安心して乗りたいということでリフレッシュ作業一式をご依頼されました。

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エンジンは前歴が分からないのでフルオーバーホールすることになりました。

見た目はヘッドだけが妙に綺麗で、ヘッドだけオーバーホールされているようです。

エンジンを降ろして分解測定してみると、

シリンダーの内径が規定値以上に摩耗。

オーバーサイズピストン確定です。

これは仕方がありません。

問題はオーバーホールされているシリンダーヘッドでして。

バルブガイドは交換されているようなのですが、どうもガタが大きい。

打ちかえることになったのですが、

既にガイドを入れる穴が大きく広がってしまっていて、

純正バルブガイドがガバガバなのです。

バルブガイドを無垢材から作るという大がかりなことになってしまいました。

 

他には、

スプリングスペーサーとショック延長ブラケットのみでの危ないリフトアップもやり直しました。

乗り心地、直進安定性は格段に向上しました。

遠方からありがとうございました。

 

こちらは、山梨から入庫されたJA22ジムニー。

(手前のベージュです。)

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他店で購入後、すぐにエンジンブロー。

購入店で中古エンジンに載せ換えてもらったものの、一か月でオイルがなくなる。

再度エンジン載せ換え。

3か月後、配管より冷却水漏れ。

エアコンが効かなくなる。

エンジン音も大きい。

という状況で、弊社に入庫。

販売店さんもさぞかし苦労した事でしょうね。

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エンジンを降ろして分解してみると、意外と綺麗な状態。

どうやらただの中古エンジンではなく、一応オーバーホールされているようです。

(画像は洗浄後です。)

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ただ、色々と最悪でして、

変なところに液状ガスケットが塗られていたり、

ボルトが緩かったり、折れていたり、

オイルパンのボルト穴が長穴加工されていたり、

オイルストレーナーが前期と後期逆だったり。

ピストンは新品に交換されているようですが、

ヘッドとブロックは面研された形跡はありません。

やった意味がまるでない、素人オーバーホールでした。

 

エンジン本体以外では、

ATFホースが交換されていたのですが、

それがATFにより侵されてブヨブヨに溶けかかっている状態。

ATFはガソリンなどと比べてもゴムを溶かす力が強く、

燃料ホースや冷却水用ホースなどで代用すると溶けてしまうのです。

もう少しでATFが漏れだし、走行不能に陥るところでした。

 

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結果的に、ヘッド側で0.05㎜、ブロック側で0.04㎜の面研となりました。

逆に言うとそれだけの歪みを無視してそのまま組まれていたことになります。

K6Aエンジンにおいて、ヘッド合わせ面の平面度は非常に大事です。

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おおよそ組みあがり、あとは搭載するのみです。

 

車輌持ち込みでのエンジンリフレッシュは、基本的に搭載されていた現物エンジンのオーバーホールで行っています。

以前は先にオーバーホールしておいたエンジンと載せ換えで対応しておりましたが、

降ろしたエンジンの状態の個体差が大きいため、均一料金での対応が難しいためです。

本来、エンジンのオーバーホールメニューはその状態によって決定されるものですので、

均一料金のリビルトエンジンというのは無理が生じるのです。

 

車輌持ち込みでのエンジンオーバーホールや整備も勿論可能ですが、

これから車輌購入をご検討される方は弊社で一通り手を入れた車輌を強くお勧めいたします。

よくわからない安い中古車を買ってきて後から手を入れようとしても、結果的に余計にお金が掛かってしまうことは多々あります。

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