第一土曜日の深夜、ローラーダーが渋谷を占拠するらしい。
そんな噂だけをたよりに、夜の渋谷へ行ってきた。
僕らが免許を取った90年代中盤、ローライダーに限らずカスタムカー全般が今とは比較にならないほど盛り上がっていて、毎週末深夜、どこかしらに多数のカスタムカー達が集まっているのを目にした。
その中でもローライダーの集団は危険な香りを放ちつつもひときわCOOLでお洒落で、ある種憧れの存在だった。
ローライダーという言葉が社会現象にもなり本来と違う意味で使われ、アストロでもカプリスでもアコードでもカローラでも、なんでもかんでもローライダーと書いとけば中古車が売れた時代。
あれから約20年。
ここ富士市周辺では週末深夜といえどもローライダーの姿を見かけることは、ほぼない。
せいぜいドリ車や痛車がファミレスやゲーセン駐車場にたむろしているくらい。
カーショーやイベントでは、まだまだ沢山のローライダーを見ることはできる。
しかし、何か物足りない。
そう、ローライダーは夜のストリートが一番生き生きしてると思うのだ。
いましたいました、ローライダー。
最初は台数もまばらだったが、夜がふけるにつれ続々と。
路肩に車を停めて仲間と雑談する人もいれば、気持ち良さそうにクルーズする人も。
ギャラリーも沢山いて、ランニングホップや3ウィーラーをきめればやんやの大喝采。
当然、警察も来る。
それにしても、この暗さの中で動く車の撮影は本当に難しい。
はじめて流し撮りにチャレンジしてみたが、まともに撮れていたのはこの1枚のみ。
SAMURAI LOWRIDER
ブレブレの写真ばかりで恐縮ですが、雰囲気だけでも感じて頂ければ幸いです。
格好いい!と思った車ほどブレブレ。
今回一番シビれたのはこの64WAGON。
力の抜けたルックスでありながらヤンチャなスイッチング。
凄い勢いで3ウィーラー決めたかと思えば、そのままランニングホップしながら消えていった。
対向車線にパトカーがいてもお構いなし。
でも写真ブレブレ。
V8のエキゾーストノート、生ガスの匂い、ハイドロのポンプの作動音、着地する瞬間のガシャンという音、オーディオから流れる大音量のold school HIP HOP。
やっぱりLOWRIDERは、夜のストリートがよく似合う。
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