周りの人間はきっと、
(あいつはまたあんな変な車仕入れてきてどうするつもりだ?)
と呆れているかと思いますが….(笑)
シボレーC2500 STAHLベット 6.5DTです。
90年代のアメ車ブームでC1500シリーズは大量に日本に輸入され、今でも根強い人気を誇りますね。
しかしヘビーデューティー版のC2500やC3500も少数輸入されましたが、このような荷台を架装された車は恐らくはとんど輸入されていないと思います。
それもそのはず、現地では純粋にお仕事用として使われている車なので、これをわざわざ日本で欲しがる人もいないだろう、って話ですよね。
日本は実態上、いまだにアメリカの占領下にあります。
日本各地には沢山の米軍基地があります。
その米軍基地では定期的に、友好イベントと称して基地内部を民間に公開します。
私も過去に一度だけ、そんなイベントに行ったことがあります。
フェンスの向こうは、完全に異国。
そこは空軍基地でしたが、私の目に留まったのは軍用機ではなく、日本では見た事が無い働く車の数々でした。
アメ車ベースに架装された航空機の牽引車輌や消防車、フォードEシリーズやシボレーGバンベースでFドアから後ろが巨大な四角い箱のバン、そしてこのようなワーキングベットが架装されたピックアップ。
スケール感の違いに完全にノックアウトされました。
たまたまオートークションで発見し仕入れたこの車ですが、出所は恐らく米軍基地からの払い下げです。
通関証明書の旧所有者が米軍関連企業ですので間違いないでしょう。
米国でも日本でも未登録。基地の構内専用車だったのでしょう。
CARFAXの履歴はゼロでした。
日本では見慣れない低グレードマスクに、STAHLベット。
2000年モデル、今まで構内専用だったので国内新規登録となります。
アメリカの日常を感じるべく普段乗りで使うのも勿論OKですが、この車は是非ともガチの職人さんに仕事で使い倒してもらいたい1台です。
サイドのBOXには道具を積み、脚立などの長物はラックを作りその上に。
資材は荷台中心部に積めばOKです。
国産平ボディーや1BOXもいいですけど、お仕事車にも一味違うセンスをお求めの方にはピッタリです。
シートはビニールレザーのベンチ。
少々破れはありますが、気にせずいきましょう。
お仕事車ですから、パワーウインドゥなんてものはなく手巻き。
ラジオは現地仕様のため、日本のFM放送は聞けません。
AMラジオは駐留米軍関係者向けの810AFN放送にチューンインされていました。
エンジンは6.5L V8 ディーゼルターボ。
騒音レベルはランクルのディーゼル辺りと同等と思って下さい。
さすがV型8気筒、ディーゼルながら嫌な振動はほとんど感じません。
そして気になるパワー。
同年代の5.7LガソリンV8と比べても同等かそれ以上の加速をします。
日本にはあまり入っていないエンジンですが、部品供給は問題ありませんのでご安心下さい。
普通のCシリーズでは満足できない変態さん、仕事でもアメリカを感じていたい職人さん、そしてミリタリーマニアの皆様、なかなか中古車市場ではお目にかかれないレアな一台です。
お問い合わせお待ちしております。
撮影地は紛れも無く田子の浦港ですが、遠い異国の港なんぞを思い浮かべて頂ければ幸いです。
(無理か?笑)
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