いつもジムニーとかへんてこな車の話ばかりでは皆さん飽きてしまうと思いますので、
たまには音楽の話でも。
先日は新潟でフジロックフェスティバルが開催されていましたね。
なんでも、もう19回目だとか。
新潟でやるのにフジロック、が完全に定着した感がありますが、
たった一回だけ、富士で開催された事がありました。
そう、記念すべき第一回の97’フジロックフェスティバル。
台風が直撃し、伝説ともなった富士で開催された最初で最後のフジロックフェスティバルを、私は生で体験していたのです。(自慢)
1997年当時、私は高校生で、学業そっちのけでバンドに明け暮れる日々でした。
そんな中発見した、フジロックフェスティバルの告知。
RAGE AGAINST THE MACHINE
RED HOT CHILI PEPPERS
THE MAD CAPSULE MARKET’S
PRODIGY
GREEN DAY
等々、当時の私にとってはありえないほどの豪華な面子。
しかも割と近い天神山スキー場で開催されるだなんて!
これは行かない手はありません。
同じバンドメンバーだったM君と一緒に行くことになりました。
(他のメンバーはバイトとかお金が無いとかいう理由で行けず。)
といっても、無計画な性格は当時からだったのか。
とにかく現地へ行けばどうにかなるだろうと、チケットも買わずに出かけたのです。
新富士駅からシャトルバスが出ていたので、それに乗り込みました。
しかし山梨県側に入ると渋滞が酷くて、バスが前に進みません。
このままじゃ見たいバンドに間に合わない。歩いた方が早い。
ということで、国道からスキー場への分かれ道付近(今でいうセブンやガストがある辺ね。)でバスを降り、徒歩で会場を目指しました。
雨の中1時間ほど歩いたのでしょうか。
途中の路肩には、あまりの渋滞で諦めたのか、路駐してその場にテントを張る人の姿も。
ようやく会場にたどり着くと、ダフ屋がチケットの叩き売りを始めてました。
悪天候のため、予想外に買い占めたチケットが売れなかったのでしょう。
売れ残っても仕方ないので、ディスカウントして赤字処分に走っていたのです。
ラッキー!
前売り金額より安くゲットできたのでした。
しかも二日通し券を一日分の料金で。
その時は考えもしなかったのでしたが、二日目が中止となり払い戻しが発生し、
実質ほぼタダでフジロックが見れてしまった訳なのです。
(かわいそうなダフ屋!)
到着した時点で、既にTHE MAD CAPSULE MARKET’Sのステージは終わる寸前でした。
急いでセカンドステージにダッシュ!
残り数曲をどうにか見ることができたのでした。
モッシュに巻き込まれ一度はM君とはぐれてしまいましたが、発見できたのは奇跡!
当時携帯電話なんて持ってなくて、ポケベル(!)も圏外でしたから。
それにしても、富士山を完全になめてました。
真夏とはいえ、悪天候時はかなり気温が下がります。
Tシャツに短パンスニーカー、雨具はなしでビショ濡れ。
さらに足元はぬかるんでグチャグチャ。
寒さで震えが止まらなくなるほどでした。
メインステージでハイロウズとフーファイターズをボーっと眺め、
セカンドステージのボアダムズを観なかったのが悔やまれます。
そしていよいよ、レイジアゲインストザマシーン。
完全にノックアウトされました。
鬼気迫るとは、まさにこのこと。
異様な熱気で、ステージ上、客席から湯気がモウモウと上がっていたのを鮮明に覚えています。
その後イエモンを挟んでトリのレッチリをすごく見たかったのですが、
あまりの寒さと、バスの込み具合から帰れなくなる恐れがあり、泣く泣く断念しました。
レッチリ、観たかったな~。
当時これほどの規模の野外ロックフェスは日本では皆無で、主催者側も全てが初の試み。
それが運悪く台風と重なってしまい、会場地面を相当荒らしてしまったり、その他諸々問題も発生しその後同会場での開催はできなくなってしまったようです。
後にも先にも、私がフジロックフェスティバルに行ったのはこの時だけでした。
あれからもう約20年か。早いなぁ。
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