東京都 Y様 ジムニーカスタムコンプリート納車となりました。
ジムニーの生態分布としましては、田舎に多く、都心部へいくほど少なくなる傾向があります。
私もまれに都心部へ行ったり首都高速を走ることはありますが、
ジムニーは現行型ですらほとんど見かけることはありませんし、むしろ軽自動車自体がとても少ないのです。
そんな中、都心部にお住まいの方からのオーダーも少しずつですが増えてきました。
しかも皆様、別でメルツェデスやポルシェなどの高級輸入車を所有していたりします。
これは非常に喜ばしいことです。
こんなこと言うと、
(お金持ち相手に商売したいのか?)
と思われそうですが、そうではありません。
「見栄」や「ブランドイメージ」がきっかけで高級輸入車を買う人も少なくありませんが、
所有することによりその「良さ」を知っています。
(私もAMGやポルシェに乗せてもらったことはありますが、一般的な国産車と比べると走りは異次元です。)
そんな「本質」を知るオーナーが、わざわざ軽自動車ベースのカスタムカーをオーダーする。
それは、見栄なんか関係無しに一人の車好きとして、純粋に当店のカスタムジムニーを気に入って頂けた、ということだと思うのです。
「今まで何十台と車は買ってるけど、その中で一番ワクワクしてる。」
というお言葉がとても印象的でした。
ひとつ残念なのが、別荘用(!)だということ。
東京在住なのに伊豆ナンバーなのはこのためです。
大自然が似合うジムニーですが、都会で乗っても軽自動車特有の貧乏臭さもないですし、
かえって斬新でお洒落に映ると思います。
たまには都心部で乗ってアピールして頂けると幸いです。
ありがとうございました。
さて、ここ最近の作業状況です。
長野県S様のJB31Wはほぼ形になりました。
こちらもほぼ完成の愛知県F様のJA22W。
最後に残る作業が、こいつの取り付け。
CARR HOOPⅡ サイドステップ。
アメリカの伝統的なサイドステップですが、これに目をつけるとは流石オーナーさんお目が高い!
もちろんジムニー用ではありませんので、取り付けはワンオフステー製作が必須となります。
そして沼津市O様のSJ10ジムニーも最終仕上げ段階。
残った仕事が、ドア内張りの張替え。
SJ10のドア内張りは、板厚が約3mm。
それに対し一般的に売られているスティープルは一番短いもので6mm。
間違いなく貫通します。
ようやく3mmのスティープルをネット通販で入手しますが、これがまた一般的に売られているタッカーでは使用不可。
よくよく調べていくと専用エアタッカーがあるみたいで、これがまた5万円以上!
さすがに使用頻度を考えると手が出ません。
そこで。
スティープル手打ち作戦。
バラバラにしたスティープルを、一本ずつハンマーで打ち込んでいきます。
気の遠くなる作業です。
やっと片側完成しました。
コメント