ホームページの内容、文章、画像を一部変更しました。
ジムニー専用サイトを立ち上げてから現在まで内容追加はしてきたものの、
主だった部分はほぼそのまま。
しかし、経験を重ねてくるうちに、製作の方法や考え方が変わってきた部分もあります。
ジムニー専門店として始めたばかりのころは、オールペンしてリフトアップして、
要は見た目だけ格好良くして売りに出しました。
しかし、古い車ですから当然のことながら、壊れます。
しかも、一番大事なエンジンが。
同年代の他のスズキ車でもここまでエンジンが逝ってしまうことはないのですが、
JA22系特有の不具合のようで最初は面食らいました。
そこで、走行距離にかかわらず全ての販売車輌に腰上(シリンダーヘッド)OH、
もしくはリビルト載せ換えしてから販売するようになりました。
それからは、エンジンがオーバーヒートで走行不能になるような大きな故障は、ほぼ無くなりました。
それでも、周辺パーツも古いので壊れます。
本当は、現状壊れていなくても各所ごっそり新品に換えたいくらいでした。
しかし予算的な都合でそれは難しく、明らかに駄目な部品だけ交換してきました。
実はここ最近で、ジムニーコンプリートの基本価格を引き上げました。
消費税増税による車輌や部品の仕入れ価格の高騰ももちろん理由にありますが、
(つい最近まで増税前の価格で頑張ってきたのです。)
価格が上がることによって販売台数が減ったとしても、より良い車を造りたい、という想いからです。
以前はケースバイケースで交換していた部品も、壊れる率が高いものは全て事前に交換します。
油脂類も細かなものまで全て交換することにしました。
内装のクリーニング方法なども、今までの経験から工夫を重ね、
従来よりも手間と時間を掛けることにより仕上がりは格段に向上しております。
走行10万キロ前後のベースからナロータイプのカスタムで製作して、
乗り出し総額おおよそ130万円~。
内容を考えれば、決して高くはないと思います。
考えてみれば、約20年も前の軽自動車に100万円以上も払って購入するという行為は、
一般の方には到底理解できない事でしょう。
そこまでして購入するということは、それだけこだわりがあり、より良い物を求めているという証拠だと思うのです。
であれば、作り手側も販売価格を安く抑えるよりは、
多少高くてもより良いものを造っていく方が、お互いに満足できるのでは、と考えたのです。
それに付随して考案したのが、ジムニーカスタム ハイクォリティープラン。
車の仕上がりに対する感じ方は、人それぞれ違います。
同じ仕上がりでも、
「すごく綺麗」
と感じる方もいれば、
目の肥えた、こだわりの強い方には
「イマイチだなあ。」
と映ることもあります。
実際、お叱りを受けたこともあります。
私自身も、仕上がりに100%満足している訳ではありません。
真の意味で「新車のような仕上がり」を作り出すのは、不可能ではありません。
塗装は通常よりも時間と手間をかけて丁寧に、
外装、内装共に交換できる部品は全て新品に交換。
エンジンも当然載せ換え。
ざっと計算すると、軽く200万円を超えました。
これが安いのか、高いのか。
現行ジムニーの新車が、車輌本体価格約170万円。
新車ベースでカスタムコンプリートを製作しているショップは多数ありますが、
がっつりカスタムすると乗り出し総額は280万円ほどになるそうです。
JA22ジムニーの新車は、買いたくても買えません。
アメリカではオールドカーにレストレーションと最新のモディファイを施し、
数千万円で販売するのがビジネスとして成立しています。
その流れでいくと、エンジンやミッションなどのドライブトレインをごっそりJB23系から移植となりますね。
そうなるとはたして幾らになるのかはわかりませんが、技術的には可能です。
新車のようなカスタムジムニーをご希望の方は、こちらのプランをお選び下さい。
これが現在の当社の最善となりますが、
今後さらに経験を重ね、スキルを上げていく所存であります。
クォリティーの追求に終わりはありません。
合同会社SCM 代表社員 渡邉雅大
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