台風が日本列島を縦断していきましたが、皆様ご無事でしょうか?
こちらは停電したものの、人、鳥共に大丈夫です。
痛ましい事故
ある日の朝、レッカー搬送されてきたお客様の車。
足が折れて転がらないのでクレーンで吊って降ろされました。
見るも無残な姿に。
交差点で信号無視のおばちゃんに猛スピードで突っ込まれたそうです。
頑丈なジムニーがこれだけの損傷ですから、相当なスピードだったことは想像がつきます。
相手の車はそのまま横転して大破、運転手はそのまま救急搬送。
幸いにしてうちのお客さんは打ち身程度で大きな怪我はありませんでした。
リーディングアームはポッキリ折れて
トレーリングアームは取り付けステーからボルトが抜けて脱落。
よく純正アームは弱いと言われていますが、それは意図的であり、
アームが犠牲になり衝撃を吸収し、メインフレームへの損傷を抑えているのです。
それにしてもこの無残な姿、オーナーさんが一番ショックなのは間違いないのですが、
我々も作り手側として非常にショックです。
オーナーさんがとても大事に乗ってくれているのをよく知っているので、尚更です。
タイヤも交換予定で純正仮履き、ウィールを探している矢先での出来事でした。
嫌な予感がします。
こういった古いカスタム車輌の事故の示談交渉は、希少価値やカスタム部分をなかなか認めてもらえず、揉めることが多いのです。
嫌な予感は的中。
相手の保険会社TKの担当者、オーナーさんに
「全損になります。時価額が15万円なので、15万円しか払えません。」
と。
アジャスターには買ったときのカスタム内容詳細が記載された契約書を既に渡してあります。
オーナーさんから報告を受け、担当者に私から電話を入れました。
「対物超過には入っていないんですか?」
と。すると、
「入っています。時価額プラス50万円までとなります。」
なんでそれをオーナーさんに先に言わないんですかね?
素人だと思って足元を見ているのがバレバレです。
ちなみにこういった対応は保険会社や担当者によっても異なり、
ちょうど事故修理で預かっている同年代ジムニーのもう一台の相手保険会社SJの担当者さんは
「修理費用65万円以下ならOKです。それを超えそうなときはご連絡ください。」
という快い対応でした。
といっても今回のケースで65万円もらったとしても車は元通りになりませんし、
同等な車を用意するにも到底足りません。
交渉は難航しそうです。
お仕事状況です。
叩いて削る過程で裂けてしまった部分を溶接しました。
こちらはルーフ塗装で入庫中の車に同時に交換予定のバックドア。
ネジ穴を溶接で埋めようと表面を削ると、これもまさかのパテ厚盛り。
日本の板金塗装業界はこれが普通なのでしょうか?
ルーフ塗装入りました。
ついでに小物塗装。
昭和初期の扇風機をフルレストア。
私が塗装工場に入り浸ってしまっているので、整備工場での状況はこちらでほぼ毎日スタッフが更新しております。
納車準備中。
顧客様の車輌 ハブのオーバーホールと同時に2インチアップからノーマル車高に変更しました。
迫力のルックスとロードクリアランスが魅力のリフトアップですが、
重心が上がってしまうのはデメリットです。
キャンプ地までの高速走行が多く、オフロード走行もノーマル車高で十分な範囲しかいかないというオーナーさん。
オンロードの高速安定性を重視し、ノーマル車高に戻しました。
ちなみにスプリングは純正、ショックは減衰調整つきのものをチョイスしました。
オーダー製作車輌 エンジンオーバーホール、ハブオーバーホールなど整備メニューほぼ完了。
エンジンオーバーホール
ハイエースキャンピング2台はすぐに嫁ぎ先が決まりまして、早速納車整備。
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