まだまだ寒い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、今回はジムニーのエンジンオーバーホールのお話です。
そもそも弊社がエンジンのオーバーホールを自社でするようになったのは、販売車輛の信頼性を高めるため。
当時、JA22用K6Aの市販リビルトエンジンがベースエンジン不足により品薄になり、それならば自社内でやってみようかというのが始まりです。
しばらくは販売車輌のエンジンをオーバーホールするのみでしたが、徐々に車輌持ち込みでのオーバーホール依頼も入るようになってきました。これはある意味想定外でした。
一番多かったのが、JA22のK6Aエンジン。
定番のヘッドガスケット抜けからオーバーヒート。
リビルトエンジンの在庫が無いので他店で断られ、弊社に入庫するパターン。
しかしここ最近では、JA11のF6Aエンジンのオーバーホール依頼が急激に増えています。
JA22のK6Aほど欠陥がある訳でもなく、大きく壊れる個体も少なかったのですが、さすがに経年劣化は避けられず、不具合発症してしまう事例が増えてきたのだと思います。
数年前には10万円台前半だったリビルトエンジンも、現在は各社在庫ほぼ無しの状況。
それも入庫増のひとつの要因でしょう。
販売車のオーバーホールと違い、車輌持ち込みでのオーバーホール依頼の場合は基本的に現車のエンジンをオーバーホール施工させて頂いております。
エンジンの状態は個々それぞれ違いますので、おのずとオーバーホールに掛かる費用も違います。
均一料金のリビルト入れ替えですと不公平感も生じますし、こちらも商売的に割に合いません。
しかしながら、現車のエンジンの損傷が酷すぎて使えない、再起不能といったケースも多々あります。
そういった場合は弊社で所有していた部品取り車から降ろした余剰在庫のエンジンを提供してきましたが、ついにその在庫も底をつきました。
また、現車エンジンオーバーホールですとエンジンを降ろしてから不動の状態での保管預かり期間が長期となり、効率がよろしくありません。
現在、オーバーホールで入庫中が3台。入庫をお待ち頂いている方数名。販売車の注文製作分がF6Aだけでも今のところあと3台。
このままではとても追いつきません。
そこで、中古エンジンを買いまくって先に何機か完成エンジンを作る作戦にでました。
全国各地から買い集めた中古エンジン。
せっかく買ったエンジンでも、分解してみると使えない物もあります。
こればかりは運です。
現在、続々とオーバーホール製作中。
完成したエンジンたち。
ある程度目途が立ちましたら、預かり車輌から随時載せ換えしていきます。
現車から降ろしたエンジンは、お渡し前に分解洗浄、測定まで済ませます。
その結果により現車エンジンを下取りできるかどうかが確定します。
エンジンの内部状態を見ることにより、燃料系などの不具合発見にもつながります。
なお、チューニングや追加加工をご希望のお客様は、今まで通り現物エンジンをオーバーホールで対応させて頂きます。
ご依頼頂いているお客様、もうしばらくお待ちください。
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