先週末に2台納車となりました。
高知県Y様 ハイエースキャンピング
沼津市K様 JA22 ジムニー
ありがとうございました。
月曜定休日、波がありそうだったので久々に海へ。
自分が入水した途端に西風が吹きはじめて撃沈。
今週から次のオーダー製作の塗装工程に入りました。
嫌なところにヘコミが。
ここ、袋になっていて裏から叩けないのです。
かといってこれを全てパテで埋めたら大変なことになります。
どうにか粗出ししました。
残りはパテで。
先日入庫したJB23ジムニー。
他店で購入したばかりだそうですが、ジャダーが酷くて乗れないとのこと。
買った店に相談しても対処のしようがないと言われ、
困り果て当店に入庫したのですが、
入庫してから症状を確認しようと走り出すと、様子がおかしい。
エンジンが吹けなくて、スピードが上がっていかない。
なんだこりゃ?
加速しないものの、40㎞/hに満たないくらいで見事にジャダー発生。
結構重症。
すぐに戻り、エンジンの圧縮を測ると7~8くらいしかない。
(健康なK6Aエンジンだと10以上)
エンジン終了です。売り物になるレベルではありません。
オーナーさんには買ったところへ返した方がいいレベルですよ、とお伝えしましたが、
せっかくなので乗れるようにしてほしいということになり、当店でリフレッシュすることになりました。
エンジンフルオーバーホール、ハブオーバーホールとそこそこの高額コースになります。
こういった話、実は珍しいことではありません。
巷で流通している中古ジムニーの価格はピンからキリまで。
格好よくカスタムされていて、ビックリするほど安い物件も沢山あります。
一般ユーザーさんからすれば、格好良くて安い物件は当然魅力的です。
「タイミングチェーンエンジンで10万キロオーバーでも安心!」
なんて意味不明なキャッチコピーも信用してしまい、ついつい手を出してしまいます。
でも、よく考えてみてください。
安い物には安いなりの理由があるのです。
高くて粗悪な物は存在するかもしれませんが、(いわゆるボッタクリ)
安くて良い物(価格以上に)はありえません。
それをやると企業はすぐ潰れます。
皆さんが想像している以上に、何も手を入れていない中古ジムニーは壊れます。
むしろ壊れかけている車がほとんどです。
売っている側も、それが普通だと思い、壊れているという認識がないまま販売しています。
ジムニーは所詮軽自動車です。
ランクルやハイエースみたいに頑丈ではありません。
エンジンや駆動系など各所手を入れてあげて、やっと安心して乗れる車に仕上がるのです。
それには当然、手間や部品代が掛かり、おのずと高い車になります。
このような相談を受ける度に、
買う前に当店にご相談頂ければよかったのにな、と残念に思います。
それでも販売店を責めるのではなく、前向きに修理したいと決断されたオーナーさんは素晴らしいと思います。
その想いに応えられるよう、我々は良い仕事をしなければなりません。
エンジンは早速降ろして分解洗浄しました。
圧縮抜けの原因はエキゾーストバルブの痩せでした。
いい具合に均等に小さくなっています。
この症状はJA22のみならずJB23でもよくあります。
この後、内燃機加工に出します。
オーダー製作のエンジンも同時進行で進めております。
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