私事ではございますが、久しぶりに波に恵まれたのであります。
さて、今回のお題は
「JA22の足って実際どうなの?」
です。
富士、富士宮は土地柄、ジムニー乗りは非常に多いです。
で、本格的なクロカンジムニー乗りに言わせますと、皆さん口を揃えて
「コイルはダメ。リーフじゃなきゃ。」
と仰います。
コイルサスはそんなにダメなのでしょうか?
これはつい最近撮影に行った際に、小山を見つけて試しに片輪を乗せてみた画像です。
おお、ワイルドで格好良いですね!
フロントはしっかりスタビが効いています。
左右で沈み込み量にそれほど差が出ていません。
それに対しスタビがない後軸はけっこう動いているように見えますが、
右後ろタイヤはこの高低差でも地面から浮いてしまい、空転してしまいます。
オープンデフですと片側が空転すると動力がそちらに逃げてしまうので、これ以上前に進めません。
2インチUPサス 純正スタビライザーありですとこのくらいが限界でしょう。
実際私も増しリーフ+ロングシャックル程度のJA11でオフロードコースへ行ったことはありますが、JA22が苦労して登れない場所も軽々いけてしまった経験はあります。
ギヤ比の違いは勿論あるとは思いますが、やはりJA22のサスは動きの自由度は低いと思われます。
しかし逆に考えれば、ワインディングではロールしにくい良い足といえるでしょう。
オンロード、高速ダート、ロックステージと求める要素は全く逆なのです。
仮にこのままの状態でオフロードを攻めるのであれば、スタビが効いて動かない前軸を基準になるべく3輪接地にならないライン取りが要になると思います。
クロカン向けにチューンしたいのであれば、まずはフロントのスタビを切ることです。
ピンを抜き差しすることによりフリーにできるスタビ、あれはいいですね。
問題はリヤ。
3リンクリジットは各ブッシュの硬さで、それ自体にスタビライザー効果を持たせています。
仮に全てのブッシュをピロボール化できれば、3リンクでもかなり動く足になると思います。
しかしどこのメーカーも商品化していないところを見ると、コストや強度面で現実的ではないのでしょうね。
5リンク化も動きを良くするという観点からは有効だと思います。
一度試してみたいのが、ショックのストロークの見直し。
つい最近、数々の4WDのサスペンションキットの企画開発に携わっている方のお話を聞く機会があったのですが、
各メーカーの車種別ショックは4名フル乗車、フル積載での安全マージンを確保できる許容範囲で長さ設定されるようです。
逆に2名乗車前提であれば、もう少しストロークを伸ばしても大丈夫なのだそうです。
確かにスプリングの自由長に対してショックが短く、かなりテンションをかけた状態で組みます。
単純にショックを長くすれば、同じスプリングでも「伸びる」足にできます。
ただしフルボトム時に底着きする危険性が高くなるので、バンプストップ延長などで縮み側を抑制する必要はあります。
色々と試してみたいのですが、当社所有のJA22実験台号はエンジンガスケット抜け初期症状のため休眠中。
「俺の車の戦闘力をUPさせたい!」
という方、お申し出下さい。
モニター価格で施工しますよ。
(要レポート提出)
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