こちらは特別仕様で面研したK6Aのシリンダーヘッドです。
向かって左側は通常の面研、右側がスペシャル仕様です。
合わせ面の光沢の違いがお分かりいただけますでしょうか?

鏡のように天井が映りこんでます。

なぜここまでテッカテカなのか?
それは、面精度を追求した結果です。
メタルヘッドガスケットの抜けを防ぐためには、合わせ面の平面度を高めることが重要です。
ガスケット自体の柔軟性が低いので、少しの歪が命取りになるのです。
もちろん、ヘッドだけでなくシリンダーブロック上面も面研する必要があります。

平面がしっかり出たとして、さらに追及するところといえば切削面の荒さです。
通常の面研ですと、切削面に刃の跡が残ります。
これは顕微鏡で拡大して見ると細かな凹凸が残っている訳でして、
それを限りなく平面に近づけてガスケットと密着させようという考え方です。
バイトの番手を上げていき、結果このような光沢になったのです。
コンパウンドで手磨きした訳ではありません。

ここまでやったとして、通常の面研と比べてどの程度の性能差が出るかは分かりません。
自己満足かもしれません。
しかし、チューニングの世界では、たとえ効果が少なくてもやれることはやりたいというのが心情です。
やろうと思えばここまでのこともできるよ、という見本で削ってもらいました。
このヘッドは、オーダー製作でチューニングも依頼されているお客様のエンジンに使います。
こちらはまた別のヘッド。

面研は通常ですが、こちらは吸排気ポートに手を入れてあります。

いわゆるポート研磨。
砂型の段差を削って滑らかにして、流速を上げようという考え方。

やみくもに削るのではなく、特殊な計器を使ってポート容積、流速が各ポート均一になるよう削ってます。


クランク、カムシャフトのジャーナルラッピング加工。

軸受け部を磨きこみ、フリクションロスを低減させる狙いです。

ピストンやメタルのWPC加工。
右側が加工品です。



このように、通常オーバーホールメニューにプラスしてチューニングに対応した特殊加工も可能です。
現在オーバーホールでお預かりしているF6Aエンジン。
プラグホールとバルブシート間のクラックは定番ですが、

クラックが大きかったのでシートリングを外してレーザー溶接で埋めてもらいました。

以上、こんなこともできるよ!というエンジン加工メニューのご紹介でした。
ジムニーだけでなくカプチーノやアルトワークスオーナーさんからのご用命もお待ちしております。
F6Aエンジン 同時進行で作業中です。


